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落ちこぼれが京大に合格する道のりを全て公開します!

京大世界史対策

 

世界史は得意だったので本番も割と手応えがありました。受験して思ったのが、世界史は点数が最も取りやすい、ということです。

 

もっとわかりやすくいうと、数学とは違ってセンスなどがいらないので、誰でもやり方さえ間違わなければ点数が取れるのです。

 

 

まず勉強の流れとしては、

時代の流れを把握する→実際に問題をとく→年号・文化史などの細かい知識→センター対策→論述対策→過去問&応用問題

という感じです。

以下で詳しく説明します。

 

目次

 

 

時代の流れを把握する

 

世界史の勉強には限界がなく、はじめから細い知識を覚えるのはナンセンスです。

最初は参考書をひたすら読み、出来事の流れを把握しましょう。

 

 

まず読んで欲しいのがこの『ナビゲーター世界史B』

 2これならわかる!ナビゲーター世界史B 2 アジア史古代~18世紀の徹底理解

これならわかる!ナビゲーター世界史B 3 近世の始まり~19世紀の徹底理解

 これならわかる!ナビゲーター世界史B 4 帝国主義~現代史の徹底理解

[特徴]ナビゲーターのいいところはその時代で大切なことだけを端的に書いてあることです。

もちろん時代なのでもっと複雑なことはありますがそれを省き、時代の核となるところを重視しているのでわかりやすいです。これは本当にオススメ。

 

 

 

ナビゲーターと似ているのが『横から見る世界史』ですね。

ヨコから見る世界史 パワーアップ版 (大学受験プライムゼミブックス)

ヨコから見る世界史 パワーアップ版 (大学受験プライムゼミブックス)

 

[特徴]他の参考書に比べて字も大きく、地図などのイラストがあるので読みやすいです。

教科書は古代ローマ、中国などと各地の歴史を時代順に並べているため、時代ごとの国のつながりがわかりにくくなってしまいます。この本は時代の横のつながり、世界史の全体像を把握するのに最適です。

 

 

 

あと『世界史B講義の実況中継』も有名ですね。

青木裕司 世界史B講義の実況中継(1) (実況中継シリーズ)

青木裕司 世界史B講義の実況中継(1) (実況中継シリーズ)

 

青木裕司 世界史B講義の実況中継(2) (実況中継シリーズ)

青木裕司 世界史B講義の実況中継(3) (実況中継シリーズ)

青木裕司 世界史B講義の実況中継(4) (実況中継シリーズ)

[特徴]実況中継は読んでてとにかく面白いです。言葉の由来などの豆知識が豊富で、勉強というよりは本を読んでる感覚になります。何と言ってもCDがついてるのがいいです。CDを聞くだけでも価値あり。

 

[デメリット]細かい知識が多く、初心者にはすこし難。勉強しててわからないことがあったら資料集のように確認する、といった使い方もありだと思います。

 

 

実際に問題をとく

上の参考書で一通り時代の流れを理解したら、問題をといていきましょう。

ここで大切なのが、難しい問題ではなく"基礎的な問題"をとくことです。

 

 

『詳説世界史 ノート』

詳説世界史 改訂版 ノート: 世B310準拠

詳説世界史 改訂版 ノート: 世B310準拠

 

 [特徴]意外と知られていない名書。古代から現代史まで前範囲の"基礎"がここにつまってます。実際、自分はこの一冊でセンター8割までいきました。形式は時代ごとの流れを穴埋めで埋めていくかたちです。

普通だったらもっと難しい参考書に手をつけがちですが、山川のノートをやることは一番の早道だと自負してます。

 

 

 

 

『流れ図で攻略詳説世界史B』 

流れ図で攻略詳説世界史B―New

流れ図で攻略詳説世界史B―New

 

 [特徴] なんとなく曖昧な時代の流れが、この一冊でスッキリわかるようになります。また図などがカラーなので勉強のモチベはあがるかも。

上の世界史ノートは文章を通じて時代の流れを把握するのに対して、こちらは図をみて把握するかんじです。

 

 

『書きこみ教科書詳説世界史B』 

書きこみ教科書詳説世界史 世界史B

書きこみ教科書詳説世界史 世界史B

 

 [特徴]山川の教科書をそのまま穴埋めにしたイメージ。どこが大切なのかがわかりやすい。他のノートと違うのは、空欄がそこに当てはまる文字数が区切られていて分かりやすい。

 

[デメリット]入試に出ない内容もたまにある。図が他のノートに比べて少ない。

 

 

いずれにせよ、山川のノートは一冊は持っておくといいでしょう。

 

 

 

年号・文化史などの細かい知識

年号・文化史はある程度世界史の流れを把握したあとのほうが効率的です。

 

[年号のオススメ参考書]

年号は語呂で覚えるのが一番手っ取り早いです。余計なことは考えずにとにかく語呂で覚えましょう(笑)

まず、年号の参考書といえば 『元祖世界史の年代暗記法』です。

元祖世界史の年代暗記法 新装三訂版 (大学JUKEN新書)

元祖世界史の年代暗記法 新装三訂版 (大学JUKEN新書)

 

[特徴]覚えやすいゴロに合わせて暗記するので頭に定着しやすいです。さらに過去問を分析した年号だけがのってるので、センターや早慶マーチ入試の的中率がたかいです。

 

[デメリット]網羅性は十分だが細かい知識もあるので、そういうのは早慶志望者以外はとばしましょう。

 

 

上のと同じくらい受験生に人気なのが『世界史年代ワンフレーズnew』。 

世界史年代ワンフレーズnew

世界史年代ワンフレーズnew

 

[特徴]上の『元祖世界史の〜』をさらに内容をシンプルにした感じです。本も薄いので本当にこれで足りるのかと不安になりますが、十分です。死ぬ気でやれば一週間で暗記できるので、入試直前で困ってる方などオススメ。

 

 [デメリット]ときどき語呂に無理があるのがあったりする。けどそこまで気にするほどでもないです。

 

 

あと『新装版エロ語呂世界史年号』というのもあります(笑)

新装版エロ語呂世界史年号 (エロ語呂暗記法)

新装版エロ語呂世界史年号 (エロ語呂暗記法)

 

 [特徴]題名の通り、語呂が下ネタ全開の参考書です(笑)ふざけてるように見えますが、中身は早慶上智レベルに対応していて、覚えればかなりの実力はつきます。センターは余裕です。

年号を覚えるのって同じ繰り返しだしつまらないんですが、これなら世界史の勉強のモチベも上がるはず(笑)

 

[デメリット]びっくりするほどのゲスい下ネタがあるので女の子には不向き(笑)

 

 

[文化史のオススメ参考書]

文化史は一冊の参考書を完璧にしたからといって、文化史で満点が取れるというイメージは正直ないです。どの参考書をみても。

参考書プラス、過去問やセンターで出てきたものも覚えてやっと完成というイメージを持っておいたほうがいいです。ここで実際使った参考書を紹介します。

 

 

 なかでも網羅性が高いのが『佐藤の世界文化史一問一答』です。

佐藤の世界文化史一問一答―スラスラ読めて、サクサク解ける! (快適受験αブックス)

佐藤の世界文化史一問一答―スラスラ読めて、サクサク解ける! (快適受験αブックス)

 

 [特徴]文化史の参考書の中で一番網羅性が高く、一問一答形式になっているため使いやすいです。

また基礎から応用まであるので、文化史の参考書はこれ一冊で十分だと思います。

 

[デメリット]早慶受験生向けのハイレベルなところもあるので、後半はとばしてもいいでしょう。

 

 

基礎の基礎を磨きたいなら 『分野別世界史問題集(5)』

分野別世界史問題集 (5)

分野別世界史問題集 (5)

 

[特徴]一つの分野につき暗記するのが20個ほどしかないので、文化史初心者にオススメ。短期間で覚えられる。

発展問題もあるので入試直前にもつかえます。

 

[デメリット] どこが重要単語がわかりづらい。ときどき、重要単語に何もマークしてないことがあるので、文章全てを覚える覚悟でやったほうがいいでしょう。

 

 

同様に 『タテヨコ総整理 世界史×文化史 集中講義12』もあります。

タテヨコ総整理 世界史×文化史 集中講義12 新装版 (大学JUKEN新書)

タテヨコ総整理 世界史×文化史 集中講義12 新装版 (大学JUKEN新書)

 

 [特徴]内容がストーリーで面白いので勉強がすすみます。赤シートを使えるのがいいです。主に基礎的な内容多め。

 

[デメリット]重要単語が抜けてたりする。例えばインド史はこの参考書にのっていない。これ一冊で文化史を完璧にすることは無理ですが、文化史の大枠を理解するのには向いてるでしょう。

 

 

 

センター対策

流れや年号文化史を覚えたら、センター対策をします。世界史は頻出範囲がどの入試もある程度一定してるので、センターを受けない人でもセンター対策はやっておくべきです。

 

『センター攻略よくでる一問一答世界史』

センター攻略よくでる一問一答世界史

センター攻略よくでる一問一答世界史

 

 [特徴]センターレベルの問題を一問一答形式にしたもの。一問一答なので早くセンター対策の学習できます。他の勉強の合間にやったりするのもアリ。

 

[デメリット]本当のセンター形式ではないので時間があったらやる、という形がいいです。

 

 

センター試験への道世界史』

センター試験への道世界史―問題と解説

センター試験への道世界史―問題と解説

 

 [特徴]過去問の中でも出題率が高いもの、正答率が低いものを抜粋している参考書。

過去のセンターが厳密に分析されているので、過去問をただ解くよりも効率がいいです。センター受ける人は必須でしょう。

 

 

最後に過去問をやりましょう。

センター試験過去問研究 世界史B (2018年版センター赤本シリーズ)

センター試験過去問研究 世界史B (2018年版センター赤本シリーズ)

 

ですが、センターの世界史は他教科と比べ、毎年問題のレベルも安定してるし形式も変わらないのでわざわざ買う必要もないかなと思います。

上の『センター試験への道』をやって、過去問を入試直前に2、3年やるだけで十分です。

 

 

 

論述対策

論述対策は世界史の知識がある程度固まってからはじめましょう。中途半端に手をつけるのは逆効果です。

 

論述対策といえば『世界史論述練習帳new』

世界史論述練習帳new

世界史論述練習帳new

 

 [特徴]論述の内容というよりは、書き方がメインの参考書です。論述をやる方は役に立つので、絶対やっといたほうがいいですね。後ろに60字程度の問題も付いていてそれも役立ちます。

 

[デメリット]少し大げさだなぁと思う著者の発言もありますが、まぁそこらへんは聞き流せばいいかと^^;

 

 

『詳説世界史論述問題集』

詳説世界史論述問題集

詳説世界史論述問題集

 

 [特徴]本自体は薄いですが、基本的な内容を網羅している良書です。書けそうと思っても意外と書けない論述が多く、解説もタメになります。難関国立私大向け。

 

 

論述はこの二冊+過去問で十分です。

 

あと論述に関しては、学校や塾の教師から添削を受けるとなおいいです。実際手を動かして書くことがいちばんの力になると思います。

 

過去問&応用問題

 

 

世界史がある程度理解できるようになったら

最後の総まとめとして「実力をつける世界史100題」をやります。

実力をつける世界史100題[改訂第3版]

実力をつける世界史100題[改訂第3版]

 

 [特徴]難関私大を志望してる人の使用率は高いですね。世界史の点数が安定していて、最後に総まとめとして利用する参考書です。

もちろん早慶だけでなく京大志望でも役立ちます。私はこの一冊で相当な自信になりました。

 

[デメリット]ハイレベルかつ量もあるので、やるのにそれなりの覚悟は必要です。

 

 

応用問題と並行して過去問もはじめましょう。赤本の解説はダメだ!とかいう教師がいますが、なんだかんだ丁寧でわかりやすいので、参考にするといいです。

京都大学(文系) (2018年版大学入試シリーズ)

 

 

時間があったら...

 

時間があったら一問一答をやりましょう。一問一答はおまけ感覚でいいと思います。

特に京大は論述が出題されるので、一問一答をやるのは限られてる時間の中で非効率です。

 

 まぁ有名なのが山川の『一問一答世界史』

山川 一問一答世界史

山川 一問一答世界史

 

 [特徴]基本的な内容を一問一答形式にした参考書です。通史を一周したあとに、忘れてそうな範囲を一問一答で確認するのにいいと思います。

 

[デメリット]内容が特に難しいわけではないので、センター7割取れてる人は必要なし。

 

 

 

 

そして書店でよく見かける『世界史B一問一答』ですね。

世界史B一問一答【完全版】2nd edition (東進ブックス 大学受験 高速マスター)

世界史B一問一答【完全版】2nd edition (東進ブックス 大学受験 高速マスター)

 

 [特徴]全ページ一問一答形式で、赤シートで隠せます。が、東大京大などの国立受験者は手をつけないほうが身のためです。とにかく詳しい。詳しすぎる、そして量が多い。

早慶の入試で正答率5%以下の単語なども平気で覚えさせられる。非効率でしかない。

 

参考書にこんなに文句はつけたくないですが、早稲田慶応が第一志望でなおかつ時間に余裕があり、世界史で差をつけたい人だけがとっていい参考書だと思います。

 

 

 

 

 

 

いかがでしたか?

世界史は波にのっちゃえば得意教科になるので、勉強して損はないです。自分は得意だったので、受験勉強でモチベーションになる教科でした。